野球選手にとって "いい球を投げる" ということはピッチャーだけに限らず、野手にも必要不可欠な要素です。
今回のブログでは、野球動作改善専門のプロ施設で生まれた "いい球を投げる" ことができるようになる『ロケットリリース・発射バンド』という投球練習用品の開発秘話をご紹介します。
2024年6月17日更新
目次 |
ロケットリリース・発射バンドがうまれた理由 |
イメージを形にするためのサンプル作り |
ロケット発射のような鋭く弾くリリースを身につける |
ロケットリリース習得の仕組み |
小学生からプロ野球選手まで使えるバンド |
相澤代表からのメッセージ |
ロケットリリース・発射バンドがうまれた理由
「スナップを使って投げろ」
「手首を柔らかく使って投げるんだよ」
「速い球を投げるためにお風呂の中で手首を振って鍛えろ」
と指導された経験はありますか?
その指導通りにボールを投げると…『ボールが抜けたり、引っ掛けたり』してしまったことはありませんか?
ボールを離す瞬間の動作や力の伝え方とは何が正しいのか。指先の感覚的なことも含まれるリリースポイントだけに、言葉で伝えることは容易ではありません。
そこで開発されたのがこの【ロケットリリース・発射バンド】です。
このロケットリリース・発射バンドを装着すれば、実際のプロ野球投手が感じている『力の伝え方』や『ロケットの発射のような "鋭く・弾く" リリース動作』を実感できます。
速い球をコントロールよく投げられる選手の感覚を、小・中学生のうちに体験できることは野球選手にとって財産です!
正しい力の伝え方を習得して、無限の可能性を開花させてください。
イメージを形にするためのサンプル作り
ロケットの発射のようなリリース…球速アップ…想像するだけでワクワクします。
そんな技術を習得できる投球練習用品を形にするべく、ベースボールメディカルセンター(BBMC)の相澤代表にフィールドフォースの本社までお越しいただきました。
数々の開発を手掛けてきた代表の吉村と打ち合わせを重ね、イメージを形にしていきます。
BBMC相澤代表(左)とフィールドフォース社長:吉村(右)
ゴムなどを親指・人差し指・中指に装着してボールを握り、かぎ爪の状態で投げる(リリースをする)という動作について理解を深めるところからのスタートです。
さまざまな強度のゴムや、薄いラバーチューブを切り試行錯誤を繰り返します。
ロケット発射のような鋭く弾くリリースを身につける
プロ野球投手のリリース動作をハイスピードカメラで確認すると、指先が『かぎ爪』のような形をしたままリリースしています。
これは指先の関節が屈曲したままボールをリリースしている(投げている)ことを示してます。
ボールに強い回転を与える必須動作ですが、150キロ以上を投げる投手たちの感覚をヒヤリングすると『弾く』『叩く』など、強い『衝撃』を意味する言葉が聞かれます。
しかし、球速が思うように出ない選手は、「指の掛かり方が弱く力が伝わらない」「ボールを指で撫でるように投げている」など、ボールに力が伝わらない弱いリリースになっています。
このような選手の特徴は投げたボールが捕手の目の前で垂れたり、ボールが抜けたり、引っ掛けたりしてしまう現象が現れます。
これはボールを離すリリース時に、指先の関節が伸びたり、手関節が緩んでバネ力を利用できていないことが原因です。
では、ロケット発射のような強いリリースを習得するためにはどうすればよいのか…
プロ野球投手が感じている指先のボールへの掛かり方の感覚を、小・中学生から学べることが大事と考え【ロケットリリース・発射バンド】を設計しました。
ロケットリリース習得の仕組み
投球のリリースにおいて、ボールへの力の伝え方が科学的に分かってきたことが、近年の球速アップや制球力アップに繋がってると思います。
動き方が分かった今、これからは『動かし方』が習得の鍵を握ります。
動き方とは "理解" のことです。それは動作を具体化し、選手に言語化して伝えることにより "知る" ことが出来ます。
動き方が分かれば、あとは体に "体得" するだけ。それが『動かし方』になります。
実はここからが難しい…動作を知って理解していても、動作を行うのは体です。
体にどう動きを習得するかがポイントです。
BBMCに通う選手の保護者の方がこんなことをおっしゃっていました。
「バネ投げを取り入れている多賀少年野球クラブさんの練習を見て、同じ形の投げ方をしたり、取り組みを真似ましたが…実際に指導を受けたことで、動作を真似ても、出来ない理由が分かりました」
バネ投げでは正しい動きを体に習得させていきますが、間違えた動作や形を似せただけの取り組みでは成果と効果は出ないのが事実です。
特にリリース動作は、高速運動中に体が勝手に行っているため、『意図的』に動作を頭で考えて投げることで、本来持ってるリズムが崩れてしまいます。
そんな頭で考えて実践することは難しいリリース動作を、体の感覚に自動的に体験させることがロケットリリース・発射バンドの目的です。
プロ野球投手が感じているような『指先の感覚やボールが弾かれるバネ力』を小中学生の頃から体感できるのです。
早い時期から "感覚の成長" に取り組むことで、『バネ投げのロケットリリース』習得に繋がります。
小学生からプロ野球選手まで使えるバンド
実際にプロ野球投手や、150キロを投げる独立リーグの投手にこの商品を使って頂いた時のコメントです。
『調子の良い時の力の出し方です!』
『この出力が出せなければ150キロは出ないですね』
現役のプロ野球投手が感じている理想の出力や感覚を、特に小学校の低学年から取り入れることができれば、その先の長い野球人生においてもとてもプラスになります。
BBMCを受講している阪神タイガースの岩貞祐太投手は、腱を使って投げるバネ投げを実践して『感覚の引き出しとして、いろいろと自分の中に持っておけるので、取り組む年齢が早ければ早いほどよい』と言っています。
早い段階から、正しい情報を知り、体の動かし方が分かっていく過程に、さらに理想的な感覚の習得もできれば最高です!
「今からではもう遅いかも…」なんてことはありません。
小学生からプロ野球選手までが対象です。
『ロケット発射のようなリリース』を習得するために、ロケットリリース・発射バンドを装着していつも通り投げるだけです。
新しい感覚に出会い、自分の理想の投げ方を身に付けてください!
相澤代表よりメッセージ
バネ投げ指導の出張先で、小中学生の保護者にどのような悩みがあるかお聞きすると『息子のボールがスライドする』『シュートする』というワードを多く伺います。
これは親子野球を頑張っている保護者のお悩みNo. 1でないでしょうか。
私がバネ投げを指導していて感じることは、ボールをきちんと握れない選手が多いことです。実際に基本の握り方を知らない選手もいます。
特に小学生は "自分の投げやすい握り方" で投げている傾向が多いです。
その理由は、手が小さくボールを正しく握れないのが事実…ボールを正しく握れないことは投球に関係する「球速や制球力」はもちろんですが、肩や肘の故障に関与してしまいます。
そこでフィールドフォースと共同開発で取り組んだのが『リリース動作』習得のためのアイテム『ロケットリリース・発射バンド』です。
POWER STANDBY(パワースタンバイ)に続く、二つ目の投球力改善アイテムです!
正しくボールを握り、正しい力の伝え方を可能にしたロケットリリース・発射バンドを是非体験してください。